コンプリート・オブ・PAMELAH at the BEING studio
2003年1月25日発売。
前世紀の終わりから沈黙を保っていたPAMELAHが正式に解散を認めた。
まさに、「曖昧」の歌詞そのもの。
「曖昧にはしたくないよ、自然消滅は要らない。」
Being系アーティストにはよくあることだが、PAMELAHの終わり方も、プロデューサーの意向で解散が決まり、本人たちのコメントは一切出ないという流れになったのである。
1992年結成のPAMELAH。
水原由貴は函館出身。高校卒業後、函館のKENTO'Sというライブハウスでオールディーズ・ナンバーを中心に歌っていた。その後東京のKENTO'Sに移籍した。その後Being入りし、小澤正澄と出会う。
他のBeing系アーティストと同様、PAMELAHと命名したのは長戸大幸氏である。
長門氏がリアルタイムで見ていた映画、「踊れ!サーフィン」(1964)や「動く標的」(1966)に出演し、同時代にFim starとして人気のあった女優Pamela Tiffinから取ったものである。最後にhを足しているが。
このCDは車載用に購入したものだが、シングルベストアルバムといった位置づけ。解散前のベストもあるが、水原由貴さんのソロ曲「LOVE IS PAIN」が収録されているし、先述の「曖昧」も入っている。全曲リマスタリングされていると思われる。「記憶」はリマスタリングの結果「ism」に収録されているものより聴きやすいものに仕上がっている。「ism」のVersionは低音が強調されすぎている。「LOVE IS PAIN」はPAMELAHの水原さんを想像して聴くと雰囲気がかなり違う。声質は同じ、恋愛中毒的な世界観は変わらないが、サウンドが違う。作曲は元ZYYGの後藤さん、編曲は元WANDS,元SO-FI,(元?)大満月の大島康佑さんだ。
2013年になってYou tubeで動画をみて、TWO OF HEARTSに興味を持った。このCDを引っ張り出し、繰り返し聴くことで、TWO OF HEARTSの良さが分かった。
水原さんのボーカルで最も気に入っているのは「キズナ」の
「真夜中に窓を開けて 時に負けないことを誓った」
の部分。澄んだ声が素晴らしい。